他人と比較すること

私がセラピストをしていて、これだけは考えを改めてほしいと思っていることがある。

それは自分と誰かを比較すること。人間は欲深いものだから生きている中で、比較してしまうことはあるのかもしれない。だけど、他人と比較するほど悲しいことはないと思っている。

例えば私の業界だと、あの人みたいになりたい、あのモデルさんに憧れるから痩せたいなど。憧れる人がいることは良いことだし自分とは違う人はいる。だけど、その憧れの人にはなれないし、目指したところでその人にはなれない。

もちろんその過程の努力はとても大切だ。しかしその努力の方向性を間違えてしまうと落とし穴にハマってしまい、悩み、悲しみ、妬み、心の面で非常に苦しくなる。

憧れの人がいても、その人と自分を絶対に当てはめてはいけない。比較してはいけない。そもそも当てはめることが自分にも相手にも図々しい。

自分は自分、相手は相手と違う全く違う。その人の骨格があり、筋肉があり、性格や親だって違う。一人一人個々があって全然違うのだから比較なんて本来できないものだ。

この世の中、SNSがありYouTubeがあり本があり、ありとあらゆる情報源が沢山ある。それが比較してしまう要因となっていると思うが、頭で整理する力が衰えているのではないかと考える。視覚に入ってきた情報をそのまま間に受けて絶望する。頭で処理できなくて、これはこれ、あれはあれと整理できないでいる。

又この業界の方が、この運動をすれば誰々みたいになれる!この動きをすれば綺麗になれる!など謳って集客をしている方が多く、、、これはスゴく、スゴく、スゴく、罪だ!と言いたい。

同じことを、同じようにして、同じ結果になるわけないのだから。

以前、パーソナルセッションで80歳代のお客様と話していて「私達の時代は憧れの人がいても、そのような人は私達より上にいるの。私たちは生活すること、今を生きることでいっぱいだったから憧れの人を目指そうなんて思う余裕がなかったわ。自分は自分だから。自分で生活して幸せでいることで満足なの」と話してくれた。

あなたの身体はあなただけの身体。他の誰でもない人なのだから、あなたにあった身体の最大限を動かしてナチュラルなあなたを目指したら良いと心から思う。

少し強めの言葉となってしまったが、何か他人と比較してしまう自分がいるならば、まずはあなた自身の生活を整えて、規則正しく生活すること、心身ともに健康でいることが、何よりも美しい、かっこいいとお伝えしていきたい。