何かを知ること、学ぶことにはそれなりの時間が必要です。◯◯が分からなくてその分野から離れてしまう方は沢山いらっしゃると思います。
それだけ継続することは難しいです。
野球のイチロー、大谷選手は何かを特化した継続の天才なんて言われたりします。お二人がすごいのは知っている方が多いと思いますが、最初から凄いわけではなく諦めずに続けたことが今の道に繋がっているのかもしれません。
ピラティスの分野ではピラティスがよく分からずに辞められる方も多く見えます。それはお客さんとしてではなくインストラクターとして資格を取得した先によく分からないと終わられる方も多くみえます。
それはそれで選択なので致し方ないことなのですが、果たして数ヶ月、数年ピラティスと関わったことでピラティスを理解することはできるのでしょうか?
僕自身はできないと思っています。
ピラティスだけではありません。体のこと、解剖学や生理学、様々な分野がありますが数年学んだだけでは到底理解することはできません。でもそこに面白さがあるし、不思議さが存在します。
ピラティスの創始者のジョセフ・ピラティス氏は10代の頃からコントロロジー(ピラティス)を探求し、お亡くなりになる約80年間も真っ直ぐにピラティスを探求し実践を繰り返し、変化をし続けてきました。
80年続けても見えない答えはあるのかもしれません。この年数をみると僕の10年なんてまだまだスタートし始めたに過ぎません。
果てしないことなのかもしれませんが、ピラティスや体を学ぶということはある意味、自分を知るために最適な分野だと思っています。
すぐに理解しようとする、分かった気でいると次第に「分からない」に変わるような気がします。学んだことは時間をかけて咀嚼すること。それができないのであれば実はピラティスや体を勉強しようと思っているわけではなくて、その他に理由があるのかもしれません。
その理由は学ぶことと異なっていれば学ぶことを楽しむことができず苦しむことになる気がします。
専門的な分野を続けるためには純粋に楽しむことが最強なのかもしれません。
スタジオスミカ/一般社団法人リードピラティス協会
代表 堀江卓嗣
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