ピラティスを上手い下手で判断される方を見かける。インストラクターさんを筆頭に一般の方も下手だからと言われる方を見かける。
果たしてピラティスに上手いや下手の基準はあるのか?と考えると僕はないと断言したい。
ピラティスの基礎となるものはリハビリテーションから考えられているエクササイズだ。リハビリに上手いや下手があるの?と問うと全くない。
リハビリは動きを学習し、気づきを得ながら一歩一歩前進していくもので個々によって進む道は全く違う。皆んなが同じではないし、比べるものでもない。
ピラティスも同じだ。だから上手い下手は一切関係のないことだから上手にできましたね、ここの動きが下手でしたねーと言われても、受講される方は気にしないでほしいと切に思う。また、その言葉でお客様を傷つけていることもあるとこを知ってほしい。
ピラティスを行うことで、何を感じれるのか?
ピラティスを受ける上で一番大切にしてほしいのは感覚。レッスン前とレッスン後で身体がどのように変化をしているのか?ここを重視していただきたい。
✳︎レッスン前は身体が重たかったけど、レッスン後は身体が軽くなった。
✳︎レッスン前は背中が丸まっていたけれど、レッスン後は背が伸びた気がする。
✳︎レッスン前は呼吸が浅かったけど、レッスン後は呼吸がしやすくなった。
肩が楽になった、なんとなく良かった。些細なことで十分だと思う。
些細なこともその方にとっては物凄く大きな一歩かもしれない、その変化が物凄く解放させてくれるものかもしれない。
感じ方も人それぞれだし、違いがあるのも自然だと僕は感じる。皆んな一緒なことほど不自然だよねと考える。
もちろん感覚だけではない。エクササイズする前の筋緊張や姿勢を含め身体に気づきを使い方を知る必要はあるが、レッスンを重ねれば必要最低限の知識は皆さん理解できるようになり、家でも行えるようになる。それ以前に身体と向かい合い動くことの楽しさを感じる方も増える。
ピラティスはながら運動では行えない、ダイエットや腹筋を割るエクササイズでもない。身体を解放して動きやすく、日常生活を快適に過ごすツールとして役に立てる、生活の中で大活躍してくれるそんな感覚ていてもらいたい。