ワークアウトを目的とした「フィットネス系ピラティス」
身体の気づきを得て本来の状態を取り戻す「ワークインピラティス」

対極となりますが、2種類に分類されていると考えています。

ワークアウトピラティスはいわゆるダイエットや腹筋を鍛えること、汗を流すことを目的としており、今の日本で流行っていて雑誌などでも取り扱われるキラキラ系のピラティスだと思っています。僕が受けた事がある限りでは呼吸や姿勢を意識するというより、リズム良く流れで動く、動いて鍛えることがレッスンでは行われています。とにかく動きたい、汗を流したいのであれば優秀です。

ワークインピラティスは身体の気づきを得て本来の自分を取り戻すピラティス。ボディワークとも言われています。例えば痛みの改善や動かし方の改善、身体を動かしやすく快適な方向にエクササイズを通して導いています。

どちらもピラティスなのでピラティスをお探しの方にとって身体に合うピラティスを選んでいただけたら良いなと思っています。ちなみにスタジオスミカ、リードピラティス協会は後者のワークインピラティスを提供しています。

決して否定するわけではないのですがピラティスは誕生当時からのコンセプトがあります。ピラティスという名前は創始者のピラティス氏の名前であって、本人は「コントロロジー」と呼んでいました。身体をコントロールして動かしていきましょうね、といった意味が込められていて、ワークアウトのようななりふり構わず動かすのはピラティスではないよなーと考えてしまいます。

その観点では現在流行っているピラティスやSNSで投稿されている動画の内容は非常に残念な気持ちでいます。

ピラティスは呼吸、姿勢、動作と全てにおいて意図を大切にしています。呼吸のタイミング、骨の動き、姿勢の位置、イメージをして行うことで身体の変化が生まれていきます。

シンプルな動きを積み重ねながら、進めていくので基本的には80代の方も行えるのがピラティスです。ここにワークインピラティスの魅力を感じています。

ワークインピラティスでは筋肉を鍛えることはできないではなく、腹筋を割ったり、ダイエットを目的とすることはできませんが、日常生活で必要不可欠な筋肉は刺激されますしスッキリとする事ができます。

身体は正しく動けば、効率良く、正しく筋肉が動いていくので自然な身体の状態を取り戻す事が可能です。

家でストレッチをしているけど、動画でピラティスを行なっているけれど、よくわからないと感じられる方はワークインピラティスをオススメします。スタジオで受けることで今まで得られなかった新しい感覚が得られて楽しいですよ！

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