僕がこの仕事をしている理由は、「誰かの役に立ちたい」という想いだったんだと、先月あたりからふと、思い出すように感じています。
「思い出す」というと不思議かもしれませんが、この気持ちをあまり表に出してこなかったこともあり、どこか恥ずかしさがあって、うまく言葉にできないまま過ごしてきたのだと思います。
セッションをして、心と体の健康をサポートする。それが仕事なのだから、当たり前のこととして、深く考えずにいたのかもしれません。でも、本当は当たり前ではなくて。
目の前の方が幸せでいてくれること。笑顔でいられること。そんな状態にそっと寄り添いたいから、僕はこの仕事を選び、続けてきたのだと気づきました。
そのきっかけになったのは、先月受けたソースポイントセラピーのモジュール4・5だったのだと思います。
あの時間で、自分が大切にしていたものを、もう一度、静かに見つけ直したような感覚がありました。そこから少しずつ、セッションのときの心の置き方が変わってきています。
「良くしてあげなきゃ」という力みよりも、その人の中にすでにあるものを、一緒に思い出していくような感覚で、体に触れたり、呼吸を見守ったりする時間が増えました。
劇的な変化を起こすことよりも、その人が「自分の感覚に戻っていけること」。その積み重ねが、日常の安心や、ささやかな幸せにつながっていくのだと思います。
僕にできることは大きくはないかもしれませんが、スタジオに来てくださる方の、心と体の“住処”のような場所でありたい。
ふと立ち寄ったときに、呼吸が少し深くなって、「また明日からやっていこう」と思えるきっかけになれたら、とても嬉しいです。
これからも、学びを続けながら、目の前の一人ひとりの時間を、大事に重ねていきたいと思っています。


