コロナが流行してから、「免疫」「免疫力を上げよう」という言葉を耳にする機会が増えました。
- 運動をして免疫を上げよう
- 栄養をとって免疫を上げよう
- 睡眠をとって免疫を上げよう
など、さまざまな方法が発信されていますが、そもそも免疫とは何なのか?そして、副交感神経との関係について、今回はお伝えしていきます。
免疫とは?
私たちの身の回りには、ウイルス(コロナウイルスやインフルエンザなど)、細菌や汚染物質、ホコリなど、身体にとって有害なものがたくさん存在しています。
そのような有害物質が体内に侵入しても、病気にならないように排除してくれるのが、免疫という体の保護機能です。
免疫は、私たちの身体が健康を保つために必要不可欠な存在ですが、ストレス過多や生活習慣の乱れによって、正常に機能しにくくなることもあります。
免疫と自律神経の関係
免疫が正常に働くためには、実は**自律神経**が深く関わっています。特に、自律神経の中でも「副交感神経」が重要な役割を担っています。
副交感神経は、夜やリラックスしているときに優位に働き、身体を回復させる神経です。
- 内臓の働きを活性化する
- 身体を修復し、整える
この副交感神経がしっかり働くことで、免疫機能もスムーズにサポートされるのです。
免疫を高めるために大切なこと
よく言われる免疫力アップの要素は4つです。
- 運動
- 栄養
- 睡眠
- リラックス
この中で特に注意しておきたいのが「運動」です。
高強度運動のリスク
運動をすれば免疫が上がる!と思いがちですが、高強度の運動を行うと逆に免疫力を下げてしまうことがあります。
- 交感神経が過剰に優位になり、身体が興奮状態に
- 心拍数・血圧が上がり、消化機能が抑制される
- 身体が冷えてしまい、免疫機能が低下する
また、交感神経の緊張状態が長引くと、白血球中の**顆粒球**が増えすぎ、大切な細胞まで壊してしまう恐れもあります。
ストレスと免疫の関係
ストレスは「悪」ではありません。適度なストレスは、日常にメリハリをつけ、仕事や勉強をスムーズに進めてくれます。
しかし、**強いストレスが長期間続く**と、自律神経が乱れ、常に交感神経が優位な状態になりやすくなります。
この状態では、免疫機能が正常に働きにくくなります。
免疫を高めるためにできること
- 積極的に栄養を摂る(バランスの良い食事)
- 質の良い睡眠をとる
- リラックスできる環境を作る
- 身体を冷やさない(温める)
運動については、低強度〜中強度(ストレッチ・ヨガ・ピラティスなど)をおすすめします。
これらの運動は、身体を温めながら心地よく動かすことで、副交感神経を刺激し、免疫機能をサポートしてくれるのです。
最後に
もちろん、高強度運動やダンスなども「楽しい!」というポジティブな感情を生んでくれるなら、免疫にはプラスの作用をもたらすこともあります。
大切なのは、「今の自分にとって心地いいか」「無理なく続けられるか」という感覚。
免疫力を高めるために、まずは**自分を整えること**から始めてみましょう。
この内容が、少しでも皆さんの参考になれば嬉しいです!
[→個人セッションについてはこちら](https://pilates-sumica.com/private-session)