スミカが提供している個人セッションやグループレッスンは、「型にはめないこと」と「目の前にいる方に向き合うこと」を大切にしています。例えば、腰痛だから腰にアプローチする、といった型通りのアプローチや、決まったエクササイズの流れに従うだけのレッスンではありません。
スタジオにお越しいただく際、その方の体調、呼吸のリズム、感情などは毎回異なります。全く同じ状態の方はいません。腰が痛いからといって、必ずしも腰に問題があるわけではなく、他の部分が原因となっていることも多いです。スミカでは体全体を観察し、その方が教えてくれている症状やサインを見つけていきます。
ピラティスの原則の一つに「フロー(流れ)」がありますが、私が考える「流れ」は単にエクササイズを流れるように進めることではありません。その方の今の状態、体が発しているサインを感じ取りながら、自然な流れでセッションを進めていくことを大切にしています。
そのためには、目の前の方と向き合い、観察し、特に「呼吸」から多くを感じ取ることが重要です。呼吸が深いか浅いか、速いか遅いか、広がっているかどうかといった点から、その方の体の状態や心の様子を見極め、アプローチのヒントを得ることができます。
ピラティスには、マシンピラティスやマットピラティスなど様々なスタイルや流派がありますが、スミカを選んでくださった方には、このようなアプローチを大切にしていることを知っていただけると嬉しいです。そして、スミカでのピラティスを、あなたにとってのひとつの選択肢として考えていただければと思います。