リードピラティス協会では、エクササイズを行う際に「上と下へ伸びるイメージ」を大切にしています。
座位・立位・仰向け・うつ伏せ・四つ這い、どの姿勢でも“伸びる場所”を意識しながら、身体全体が伸長しあうようにエクササイズを行っています。
なぜ「伸びるイメージ」を持つのか
その理由の一つは、重力に負けない体を目指すことにあります。
人間の体は常に重力の影響を受けています。長時間のデスクワークやスマートフォンの使用などで、姿勢が崩れ、肩や腰に負担がかかるのは、多くの場合「重力に引き込まれている」状態だからです。
意識せずにいると、背中が丸まり、胸郭は狭まり、呼吸が浅くなりやすくなります。そこで「上へ伸びる」「下へ根を張る」というイメージを持ちながら動くことで、重力に抗うのではなく、重力と調和しながら身体を支える力を養うことができます。
内側から広がる感覚
もう一つ大切にしているのは、体の内側から広がりを感じることです。
動きに制限があったり、どこかに痛みを感じているときは、筋肉の緊張が強くなっている可能性があります。そのようなとき、体は「狭まっている」状態です。
一方で、呼吸がしっかりでき、自由に動け、痛みがないときには、体は「広がっている」状態です。この横への広がりを助けるのが、縦への伸長です。
つまり、縦の伸長と横の広がりは同時に起こるもの。エクササイズ中にそのイメージを持つことで、動きの質が高まり、日常生活での姿勢や呼吸への意識にもつながっていきます。
養成講座で大切にしていること
リードピラティス協会の養成講座では、こうした「重力との関わり」や「内側から広がる感覚」をテーマに、実際に体を動かしながら学んでいきます。
単なるエクササイズの指導方法を学ぶのではなく、体の本質的な仕組みやイメージを通して人に伝える力を養うことを目指しています。



