産後の体は、大きな変化とストレスを受けています。回復を促すためには食事や休養も大切ですが、それと同時に「呼吸」がとても大きな役割を果たしているのをご存知でしょうか?
今日は産後ケアの中でも「呼吸」に注目してお話しします。
なぜ産後は呼吸が浅くなりやすいのか?
妊娠中はお腹が大きくなることで横隔膜の動きが制限され、自然と呼吸が浅くなりやすい状態になります。出産後も、授乳や抱っこなどで背中や胸が丸くなる姿勢が続くため、胸や肋骨が広がりにくく、呼吸が浅いまま習慣化しやすいのです。
さらに、睡眠不足やホルモンバランスの変化によって、自律神経が乱れやすくなることも浅い呼吸につながります。
横隔膜と骨盤底筋のつながり
呼吸をするたびに、横隔膜と骨盤底筋は連動して動いています。
- 吸うと横隔膜が下がり、骨盤底筋は緩みます。(広がる)
- 吐くと横隔膜が上がり、骨盤底筋は締まります。(元に戻る)
このリズムが自然に働くことで、骨盤の回復や内臓の位置を支える役割を果たします。もし呼吸が浅いままだと、この連動がうまく働かず、骨盤底筋の回復や姿勢の安定に影響が出ることがあります。
呼吸を整えることで得られること
- 骨盤底筋の自然な回復が促される
- 内臓の位置が整いやすくなる
- 背骨や姿勢が安定していく
- 副交感神経が働き、リラックスできる
産後のケアは「何を締めるか」よりも、「自然な呼吸を取り戻すこと」から始めることが大切だと考えています。
スタジオスミカの産後ケア
スタジオスミカでは、産後1ヶ月以降から呼吸の再教育を取り入れています。強く締めるのではなく、呼吸の広がりを感じながら骨盤底筋や体幹の働きを少しずつ取り戻していきます。
短期間で結果を求めるのではなく、呼吸を通して体が自然に整っていくプロセスを大切にしています。
まとめ
産後の体にとって、呼吸はとても身近でありながら大切な回復の要です。
浅くなった呼吸を整えることは、骨盤や姿勢、そして心の落ち着きを取り戻すことにもつながります。
産後ケアを考えるときは、まず「呼吸」から見直してみてください。
産後1年以内の方向けセッションについて
スタジオスミカでは、産後1年以内の方を対象に、産後ケアセッションを行っています。
- 時間:90分
- 料金:8,000円(税込)
- 内容:呼吸の再教育、骨盤と骨盤底筋のケア、姿勢サポート、ピラティスを通じた無理のない運動
- 頻度:月1〜2回を目安に、その方の体調や生活リズムに合わせてサポートします。
産後1年という大切な時期に合わせて、体をゆっくり回復へ導いていきましょう。