スタジオにお越しになる理由として多いのが、「姿勢」を気にされてのご相談です。猫背、反り腰、ストレートネック。立っているとすぐ疲れる。 こんなお悩みを抱えて、来てくださる方がたくさんいます。
「ピシッとした姿勢」が、体を疲れさせている
姿勢を直そうとすると、イメージとしてピシッと真っ直ぐに立とうとしてしまいませんか?
実は、姿勢を良くしようとピシッとすればするほど、体は緊張して、背骨が詰まり、良い姿勢に見えたとしても、すぐに疲れたり、痛みが出たり、呼吸が苦しくなったりします。
頑張って正そうとしているのに、なぜか苦しい。 その違和感を、感じたことがある方は多いのではないでしょうか。
スミカが考える「良い姿勢」
僕が考える良い姿勢は、重力に負けない姿勢です。
重力に負けた姿勢は、体がつぶれたり、反ってしまったり。そんなイメージをしてもらうとわかりやすいと思います。
重力に負けない姿勢とは、上と下に伸びている(引っ張られている)状態であり、なおかつ横にも広がっている状態です。
上下に伸びる状態は、頭部と足の裏の関係性。 横に広がる状態とは、胸郭(肋骨)と横隔膜がしっかりと動いており、呼吸が深まっている状態を指します。
胸郭が動くと、脊柱が柔らかくなる
胸郭が動くようになると、脊柱が柔らかくなっていきます。
これはどういうことか。
背骨は、24個の骨が積み重なってできていて、その一つひとつの間で小さく動くことができる構造になっています。けれど、胸郭が固まっていると、背骨もその動きを失います。胸郭は背骨と一体となって動く部分だからです。
呼吸のたびに、肋骨が広がり、戻る。 横隔膜が下がり、上がる。
この動きが起きていると、胸椎(背骨の真ん中の部分)が自然に動かされていきます。動かされることで、詰まっていた椎骨と椎骨の間に、空間が戻ってくる。
呼吸が深まるとは、背骨が呼吸とともに揺れている状態でもあるんです。
そして、揺れている背骨は、固まらない。 固まらない背骨は、上下にスッと伸びていける。
整えることは、鍛えることだけじゃない
良い姿勢を整えるということは、鍛えることと必ずしもイコールではありません。 呼吸を整えることから入ると、よりスムーズに進んでいきます。
そして、呼吸が深まるということは、背骨が自然と伸長しているということ。
セッションで起きていること
このように、上下と横の関係性を考えてセッションをしていくと、思考は静かになり、呼吸が穏やかに、でもダイナミックに変わっていきます。
顔の表情の変化、目の開き具合。 人によってさまざまな変化を感じられます。
姿勢は、外から「正そう」とするものではなくて、内側から「立ち上がってくる」もの。
呼吸が深まったとき、背骨は自然と立っているのです。



