写真のおもちゃは「テンセグリティー」と呼ばれる構造模型です。もともとは建築の考え方として活用されていますが、人間の身体の構造とも深く関係していると考えられています。

テンセグリティーとは?
テンセグリティー(Tensegrity)は、建築家・構造家である「バックミンスター・フラー」氏が提唱した概念です。
- Tension(テンション):張力
- Integrity(インテグリティー):統合・一体性
この2つの言葉を組み合わせた造語で、「張力と圧縮力のバランスで安定している構造」を意味します。
[▶︎ 参考動画はこちら(YouTube)](https://youtu.be/AVIKYxZxW5g)
出典:[https://jkbrickworks.com/tensegrity-sculpture/](https://jkbrickworks.com/tensegrity-sculpture/)
人体との関係
テンセグリティーの考え方は、**人の身体**にも応用されています。
- 張力材 → 筋膜(fascia)
- 骨組み → 骨(bone)
骨が柱のように体を支えているのではなく、筋膜という張力材が骨を“吊っている”ようなイメージです。
重力に負けない「吊り構造」
人体は、パーツが単に積み重なっているのではなく、筋膜と骨が引き合いながら、全体としてバランスを取り合っている構造です。
局所に加わる力は、全体で分散・吸収される。これにより、衝撃にも柔軟に対応できるしなやかさが生まれます。
バランスが崩れるとどうなる?
- どこかの筋膜が**過剰に緊張**すると、バランスが崩れます
- テンセグリティーの安定性が失われ、動きの制限や姿勢の崩れにつながります
- 結果として、**凝り・痛み・重だるさ**が生じやすくなります
身体だけじゃない。DNAもテンセグリティー?
実はこのテンセグリティー構造、DNAの螺旋構造(らせん)にも共通するパターンがあるそうです。
科学・建築・身体、どの分野にも共通するこの美しい構造。つながりって面白いですよね。

まとめ
- 身体は「吊るす力(筋膜)」と「支える力(骨)」でできている
- 一部の緊張が、全体のバランスに影響する
- ピラティスやボディワークは、このテンセグリティーの調和を取り戻すためのアプローチ
「一部を整えることが、全体を整える」そんなピラティスの本質に、テンセグリティーの考え方が活かされています。
スミカはJR岐阜駅から徒歩圏内のピラティスとボディワークのスタジオです。
「ただ運動する場所」ではなく「自分の身体と丁寧に向き合う時間」を大切にしています。
がんばりすぎている体を、ふっとゆるめるように。
姿勢や呼吸、動きの癖を観察しながら、今のあなたに必要な「整え方」「動かし方」を一緒に見つけていきます。
必要な全身の調整や対話も含めながら、その方の状態に合わせた「整える時間」をつくっています。一時的な対処ではなく、根本的に体の状態を変えていくための身体づくりを目指したい方におすすめです。
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