テンセグリティー構造と身体のつながり
写真のおもちゃは「テンセグリティー」と呼ばれる構造模型です。もともとは建築の考え方として生まれた概念ですが、人間の身体の構造とも深く関係していると考えられています。
テンセグリティーとは?テンセグリティーとは?
テンセグリティー(Tensegrity)は、建築家・構造家である「バックミンスター・フラー」氏が提唱した概念です。Tension(テンション:張力)とIntegrity(インテグリティー:統合・一体性)を組み合わせた造語で、「張力と圧縮力のバランスによって安定している構造」を意味します。
人体との関係
テンセグリティーの考え方は、人の身体にもそのまま当てはまります。張力材が筋膜(fascia)、骨組みが骨(bone)です。
骨が柱のように体を支えているのではなく、筋膜という張力材が骨を"吊っている"ようなイメージ。人体は、パーツが単に積み重なっているのではなく、筋膜と骨が引き合いながら全体としてバランスを取り合っている構造です。局所に加わる力は全体で分散・吸収される。これにより、衝撃にも柔軟に対応できるしなやかさが生まれます。
バランスが崩れるとどうなる?
どこかの筋膜が過剰に緊張すると、テンセグリティーの安定性が失われ、動きの制限や姿勢の崩れにつながります。結果として、凝り・痛み・重だるさが生じやすくなります。
そしてここが大切なポイントです。筋膜は全身を一枚の布のようにつないでいるため、「症状が出ている場所」と「問題の根っこ」は、必ずしも同じ場所ではありません。骨盤のゆがみが肩の張りとして現れたり、足首の古い捻挫が腰痛の遠因になっていたりするのは、このウェブ状のネットワークを通じてテンションが伝わるからです。
だから、ボディワークでは症状のある部位だけを見るのではなく、全身のテンションがどのようなパターンで偏っているかを読み取りながらアプローチします。「一部を整えることが、全体を整える」これがテンセグリティーの考え方と重なるボディワークの視点です。
身体には「ブループリント(設計図)」がある
物理的な構造としてのテンセグリティーをさらに深めていくと、「そもそも身体は、なぜそのかたちで安定しようとするのか」という問いに行き着きます。
私が学んでいるソースポイントセラピーでは、私たちの身体には生まれながらに健康の青写真(ブループリント)が備わっていると考えます。それは情報・エネルギー・光の場として身体の周囲に存在し、Order(秩序)・Balance(均衡)・Harmony(調和)・Flow(流れ)という4つの質として表現されます。
テンセグリティーが「全体のバランスで成り立つ物理的な構造」だとすれば、このブループリントはその設計図。いわば"ソフトウェア"にあたるものです。筋膜の緊張パターンや姿勢のくせの奥には、この設計図とのずれが生じていることがあります。ソースポイントセラピーは、身体周囲の特定のポイントにアクセスすることで、本来の設計図とのつながりを回復させ、身体が自ら整おうとする力をサポートするアプローチです。
DNAもテンセグリティー?
実はこのテンセグリティー構造、DNAの螺旋構造(らせん)にも共通するパターンがあるそうです。科学・建築・身体、どの分野にも共通するこの美しい構造。身体のブループリントという概念と重なるように感じるのは、きっと偶然ではないと思っています。

スミカのセッションでできること
テンセグリティーが崩れているとき、それは筋膜の物理的なテンションの問題であると同時に、身体が本来の姿を忘れているサインかもしれません。
スミカでは、ピラティスで動きのパターンを整えることと、ボディワーク・ソースポイントセラピーで身体の場を整えることを組み合わせながら、あなたの身体が本来持っているバランスの回復をサポートしています。「どこを鍛えるか」ではなく、「全体としてどう整うか」を大切にしたセッションです。
「なんとなく不調が続いている」「鍛えているのに身体が楽にならない」「もっと根本から変わりたい」と感じている方は、ぜひ一度セッションへお越しください。
ソースポイントセラピーについて:https://pilates-sumica.com/2025/09/10/sourcepoint-therapy-gifu
2026年4月 加筆・更新



