📎 [前回の記事はこちら](https://pilates-sumica.com/2023/05/18/tensegrity/)
テンセグリティー構造は、建築や工学だけでなく、**人体やピラティスの動きにも通じる構造**です。私が代表を務めるリードピラティス協会では、この構造をベースにエクササイズの設計も行っています。
押す力と引く力の釣り合い
テンセグリティー構造では「押す力」と「引く力」が釣り合うことでバランスが保たれます。
この考えはピラティスにも通じ、ただ動けばいいのではなく、力の統合があってこそ体は整うのです。
運動は「科学」
運動もまた一つの科学です。小学校の理科で学んだ「支点・力点・作用点」のように、
- どこかが軸となり
- どこかが広がり
- どこかが伸びることで
動きは成り立っています。
ピラティスの中のテンセグリティー
たとえばこのエクササイズを見てください:

この動きにテンセグリティーの原則を当てはめると、以下のような力の関係が見えてきます:

- 押す力:足裏、脇〜腕の方向
- 引く力:膝とつむじ方向への伸び
- 中心軸:コアの安定と広がり
このように張力と圧力が統合された時、体は本来の姿を取り戻し、整います。
難しさと本質
この動きを本質的に行うには、
- 呼吸の質
- 筋肉の柔らかさ(分離)
- 体のイメージ力
が求められます。単に回数をこなすだけでは体の統合は得られません。だからこそ、ピラティスは地味で奥深いのです。
なぜピラティスに惹かれ続けるのか?
ピラティスはただ筋肉を鍛えるだけの運動ではありません。呼吸・構造・張力・感覚…それらを「感じる」ことで、体は目に見えない力で統合され、変化を始めます。
テンセグリティーを知れば知るほど、ピラティスはさらに面白くなっていきます。私たちの体は、常にアップデートされ続けているのです。
スミカはJR岐阜駅から徒歩圏内のピラティスとボディワークのスタジオです。
「ただ運動する場所」ではなく「自分の身体と丁寧に向き合う時間」を大切にしています。
がんばりすぎている体を、ふっとゆるめるように。
姿勢や呼吸、動きの癖を観察しながら、今のあなたに必要な「整え方」「動かし方」を一緒に見つけていきます。
必要な全身の調整や対話も含めながら、その方の状態に合わせた「整える時間」をつくっています。一時的な対処ではなく、根本的に体の状態を変えていくための身体づくりを目指したい方におすすめです。
スミカの個人セッションが初めての方へ