前回のブログでテンセグリティーの面白さが少しは伝わったでしょうか?(下記の記事)
テンセグリティー構造が体との深い関わりがあることをわかっていただけると嬉しいのですが、体に関わるということはピラティスや運動との関わりも非常に深いことが考えられます。
(実は私が代表をするリードピラティスはその考えを取り入れてエクササイズを考えています。)
着目して欲しいのが押す力と引く力が釣り合うことでバランスが保たれるよと言った考えです。
押すだけでも、引くだけでもよくありません。全てが交わることで体は統合します。(まとまる)
ということは、ただエクササイズをするだけでは体に良い影響がないよと言った理解をしていただけるといいと思っています。
私は運動が一つの科学だと考えています。なのでバイオメカニクスという分野があるわけです。
小学生の頃に支点・力点・作用点を勉強したことを覚えていますでしょうか。
テンセグリティーもピラティスも運動もこれにあてはまります。必ず何処かが軸となり、何処かが広がり、何処か伸びることで動作します。
何処かが縮こまり続けることでエクササイズを行うことは非効率的だあったり、痛みの発症原因にもなりえます。
例えばこのエクササイズどのようなイメージ大切だと思いますか?テンセグリティーのイメージが分かりやすいエクササイズです。皆さんも知っているエクササイズです。
これをテンセグリティーの作用で考えるとこのような方向性をイメージすることができます。
押す力は足の裏と脇から腕
引く力はコアとそれに相反するように膝と頭のつむじの伸長感。
これらが全てイメージできることで体は統合します。このエクササイズだけでも整い動きやすい体を目指すことができます。
ですが、このイメージをするのはとても難しく様々な体の状態が求められます。
代表的なものが「呼吸」と「筋肉の柔らかさ(分離)」です。
エクササイズは簡単に行えば簡単に行えますが、これらの意識を取り入れると簡単には行えません。回数もこなせなくなるのです。その代わり体の繊細でダイナミックな変化を感じることができます。
ピラティスの面白い所はボディワークやテンセグリティーの考えとマッチする所です。きっとピラティスが鍛えるだけのエクササイズなら私はピラティスを探求していなかったと思います。協会も立ち上げていませんでした。
体を知れば知るほどピラティスにも応用ができて楽しいです。体は新しい情報がアップデートされていきます。学んで理解してこれらの考えを体で体現したいと思っていますし、まだまだピラティスに生かしていきたいと考えています。
スタジオスミカ/一般社団法人リードピラティス協会
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