養成講座を進めていく中でレッスンで大切なことを話す機会があります。教科書通りに進めたり、エクササイズの型にはめたりすることではありません。
大切なのは、その方自身の“ニュートラル”(体に制限が少なく、無理のない軸の中心の状態で姿勢がとれているか。)呼吸が心地よく導けているか。安全に動けているか。そして、どこかに無理をさせていないかどうか。
インストラクターが独りよがりにレッスンを進めていないか。
きちんとその場で相手を見て、今必要なことを届けているか。私はそこがいちばん大切だと思っています。
スミカ/リードピラティス協会では、テキストに書かれた内容ももちろん大切にしていますが、何より「目の前にいるお客さんと会話をするようにレッスンを行うこと」を意識して伝えています。
お客さんの体が教えてくれるクセや不調のサイン、呼吸の質、そうしたものを丁寧に感じ取り、必要なサポートを届けていくこと。
そのためには、インストラクター自身が身体の“変化”を感じ取れることが必要です。知らなければ、気づけません。
最初は、誰もができないことだらけです。
でも、「見る意図」を持ち続け、見ようとすることで、いずれ身体が伝えてくれていることが分かるようになります。少しずつ、変化を感じ取れるようになります。
だからこそ、学び続けることが大切です。資格を取得することはゴールではなく、スタート地点。
そこで満足せず、目の前の方にしっかりと届けていくこと。
そして、自分自身のためにも身体のことを学び、自信を持って伝えていけるようになってほしいと願っています。
リードピラティス協会の養成講座では、そんな思いを大切にしながら、心と体の学びを一緒に深めていく時間を大事にしています。