グループレッスンの体験にお越しくださった方との会話の中で、とても印象的なお話を伺いました。
その方は、現在ピラティスのインストラクター養成講座に通っておられるそうです。
エクササイズをひたすら詰め込み、時間の中でこれを終わらせて…という流れの中で、
「何のためにこの講座を受けているんだろう」
「なんだかピラティスが嫌いになりそうで…」
と、ふと立ち止まりたくなった気持ちを話してくださいました。
学びの時間が「こなすこと」になってしまうと、最初に感じていた気持ちや目的が、だんだん遠のいてしまうことがあります。
その方は、「体が変わっていくことが楽しかった」「もっと自分のことを知りたくて、学ぶ一歩を踏み出した」
と、当初の想いを思い出しながら、今の学びに立ち戻ろうとしていました。
学びのモチベーションが下がってしまうとき、それは怠けているのではなく、本来の自分の気持ちとのズレが生まれているサインなのかもしれません。
始めたときの“気持ち”を大切に
「なぜピラティスを学ぼうと思ったのか」
なぜこのレッスンに通おうと思ったのか」
最初に動き出した気持ちは、とても大事な道しるべになります。
できるようになるために、整えるために。
でも本当は、“今より少し自分を好きになれる感覚”を味わいたくて始めたのかもしれません。
レッスンも、講座も、その気持ちにそっと立ち返るような時間であってほしいと思います。
インストラクターとして学ぶ方も、受け手として通う方も、「身体を通して、自分と向き合う」という部分ではきっと同じです。
だからこそ、最初の一歩を思い出すことは、誰かの身体に寄り添う仕事をする上でも、ずっと大切になる想いかもしれません。