全身をつなぐ、身体のハブとしてのはたらき
「横隔膜」と聞くと、多くの人がまず思い浮かべるのは「呼吸の筋肉」。
確かに、横隔膜は吸うときに下がり、吐くときに戻る、呼吸に欠かせない存在です。
でも実はこの筋肉、呼吸以外にも多くの役割を持っていて、
私たちの体のさまざまな働きに深く関わっているのです。
横隔膜とはどんな筋肉?
横隔膜は、胸とお腹を隔てるドーム状の筋肉で、
ちょうど「身体の真ん中」を横断するように存在しています。
この位置と構造から、体の上半身と下半身、外側と内側をつなぐ「ハブ(交差点)」のような役割を担っています。
横隔膜の主なはたらき
1. 呼吸の主役として
- 吸うとき:横隔膜が収縮して下がり、肺に空気が入る
- 吐くとき:横隔膜が弛緩して上がり、空気を押し出す
→ 腹横筋や骨盤底筋などと協調し、呼吸のリズムを整える
2. 姿勢を安定させる
- 呼吸筋でありながら、体幹の安定(腰椎の支持)にも関与
- 腹腔内圧を調整し、ピラティスで重要視される「インナーユニット」の一員として働く
3. 血流・リンパの循環サポート
- 横隔膜の上下運動が、血液やリンパ液の流れを助ける
- 呼吸が深くなることで、全身の循環もスムーズに
4. 内臓の調整・保護
- 胃・食道まわりの筋肉と連動し、逆流を防いだり、嚥下・嘔吐などの反応に関与*
- 消化器系との連携が強く、ストレスや緊張にも反応しやすい
横隔膜は「情報の交差点」でもある
横隔膜は、ただ動く筋肉ではなく、
多くの神経・血管・筋膜・リンパなどとつながる情報交換の中枢でもあります。
たとえば:
- 横隔膜は迷走神経と密接につながっており、
呼吸とともに自律神経の調整にも関与
- 筋膜的には、骨盤底・舌・咽頭・頸部などとも連動
- 呼吸によって「内側から感じる力(内受容感覚)」が育つ
スミカで伝えたいこと
スミカでは、「呼吸=リラックス」だけではなく、
呼吸=身体全体の調和を整える動きと捉えています。
- 姿勢を安定させたい
- お腹の張りを取りたい
- 疲れやすさを改善したい
- 心が緊張しやすい
そんな悩みの根っこに、「横隔膜の動き」が関わっていることは少なくありません。
呼吸の筋肉が、心と体をつなぐ鍵になる。そのことを、ぜひ体で感じてみてください。
スタジオスミカは岐阜市・JR岐阜駅から徒歩圏内のピラティスとボディワークのスタジオです。
【姿勢の改善】と【体の不調改善】に特化した個人セッションを行っています。
ただ運動するのではなく、呼吸・姿勢・動き・体の状態を評価し、必要な調整を行いながら、丁寧に動いていくことで、根本から身体を整えていくことを目指しています。
岐阜市でピラティスを探している方、自分の身体と向き合う時間を大切にしたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
ボディワークの視点を取り入れた、やさしいピラティスの時間をご体験いただけます。