姿勢は見るけど、見落としがちな「舌の位置」。
実は、姿勢や呼吸のクセを左右するカギが「口の中」に隠されているとしたら驚きますよね。
舌の位置が与える、体への影響
今回はちょっとマニアックですが、とても大事なお話です。
「舌の位置」と姿勢、呼吸には深いつながりがあります。
本来、舌は口腔内の「天井」=上あご(口蓋)に軽く触れている状態が理想とされます。
しかし、現代人の多くがこの位置から下がってしまっている、いわゆる「舌低位」という状態にあります。
舌が下がると、何が起きる?
舌が正しい位置にないと、次のような変化が起こりやすくなります。
- 口呼吸になりやすい
→ 鼻ではなく口で呼吸することで、呼吸が浅く速くなる
- 首が前に出やすい(ストレートネック傾向)
→ 姿勢の崩れが起きやすく、首・肩の負担が増える
- 猫背になりやすい
→ 重心が前に傾き、体幹の不安定さを補うような姿勢に
- 横隔膜が使いにくい
→ 胸での呼吸が増え、腹圧がかからなくなる
→ 結果、体幹の安定性が損なわれる
つまり、舌の位置の崩れは、呼吸と姿勢の質そのものに影響を及ぼすということです。
スマホやデスクワークで「舌低位」に?
スマホを覗き込むような姿勢、長時間の前傾姿勢が続くデスクワーク。
これらの姿勢は、自然と首が前に出て、舌の重みも下がってしまいます。
さらに、ストレスや緊張があると、無意識のうちに口が開きやすくなり、
口呼吸が習慣になることで、舌の位置が下がるという悪循環が起こります。
正しい舌の位置を確認してみよう
正しい舌のポジションは以下のようになります:
1. 舌の先は、上前歯のすぐ後ろ(歯茎の少し手前)に軽く触れる
2. 舌の広い面が、上あごの天井にふわっと接している
3. 舌に力は入っておらず、自然に張りついている感じ
この状態を維持することで、口が閉じやすくなり、鼻呼吸が促されます。
鼻呼吸ができれば、横隔膜も働きやすくなり、体幹の安定や自律神経にも良い影響を与えます。
ピラティスと舌の関係?
ピラティスでよく伝えている「体幹の安定性」や「呼吸の深さ」には、
実はこの舌の位置も密接に関係しています。
体幹がうまく安定しない
呼吸が浅くなりがち
首や肩が疲れやすい
そんな時、ピラティスの動きだけでなく、「口の中の感覚」に目を向けてみるのもひとつの手です。
さいごに
私たちの姿勢や呼吸を左右するカギは、意外と身近な「口の中」に隠れてもいます。
毎日無意識にしている呼吸。だからこそ、舌の位置のような見えないところから整えることが
結果的に、体幹や呼吸、姿勢全体を整えることに繋がっていきます。
スタジオスミカは岐阜市・JR岐阜駅から徒歩圏内のピラティスとボディワークのスタジオです。
【姿勢の改善】と【体の不調改善】に特化した個人セッションを行っています。
ただ運動するのではなく、呼吸・姿勢・動き・体の状態を評価し、必要な調整を行いながら、丁寧に動いていくことで、根本から身体を整えていくことを目指しています。
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