呼吸とともに整える、骨盤底筋｜骨盤底筋を「締める」前に、見直したい体のこと、尿もれのこと

尿もれの本当の原因を紐解いていきましょう。

「骨盤底筋を鍛えましょう」

「締めて、締めて、引き上げて」

そんな言葉を耳にしたことはありませんか？

たしかに、骨盤底筋の働きは尿もれや臓器下垂を防ぐうえでとても大切です。
でも、「締めること」が必ずしも万能なわけではありません。

締めすぎることで、逆に尿もれが起こる？

骨盤底筋は、膀胱・子宮・直腸などの内臓を下から支えている筋肉群です。

この筋肉を必要以上に締め続けると、骨盤内のスペースが圧迫され、
かえって膀胱や尿道に余計な圧がかかることがあります。

つまり、「締める＝守る」は、必ずしも成り立たないのです。

特に、常にお腹に力が入っていたり、呼吸が浅かったりする状態では、
骨盤底筋は収縮しっぱなしになりやすく、それが「漏れやすさ」にもつながります。

実は、骨盤底筋は呼吸とともに、自然に上下しています。

吸うときにゆるみ、吐くときに穏やかに引き締まる、
そんなリズムの中で、骨盤も一緒に動いており、過度な収縮をせずとも、
呼吸と骨盤の自然な動きが骨盤底筋を働かせます。

腹横筋や横隔膜とも連動して動いており、
お腹の長さが保たれることで、骨盤底筋も本来の柔軟性を維持できます。

スミカでは、骨盤底筋を「締める」よりも、
潤っていること、やわらかいことを大切にしています。

締めすぎるということは、乾いている、うるおわないということ。

本来は、血流やリンパの流れがよく、ふんわりとした状態が理想です。
そこに呼吸が加われば、無理に鍛えようとしなくても、

呼吸が沢山行えると、自然にそのような状態となります。

「ちゃんと締めているのに、なぜか漏れる」

「骨盤底筋トレーニングをしているのに不安が消えない」

そんな方こそ、一度「締める」ことから離れてみてください。

呼吸を深めて、お腹にスペースをつくり、骨盤底筋がのびのび動けるように整えること、
それが、本当の意味で自分を支える体を整える第一歩です。

スタジオスミカは岐阜市・JR岐阜駅から徒歩圏内のピラティスとボディワークのスタジオです。
【姿勢の改善】と【体の不調改善】に特化した個人セッションを行っています。

ただ運動するのではなく、呼吸・姿勢・動き・体の状態を評価し、必要な調整を行いながら、丁寧に動いていくことで、根本から身体を整えていくことを目指しています。

岐阜市でピラティスを探している方、自分の身体と向き合う時間を大切にしたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
ボディワークの視点を取り入れた、やさしいピラティスの時間をご体験いただけます。