左鎖骨下と静脈・リンパから見る、めぐりの話
岐阜では梅雨に入ると、湿度が高くなり「体が重い」「むくみが気になる」という声をよく聞きます。
実際、体重が増えたように感じたり、顔や脚がパンパンになったり、この時期に起こりやすい「むくみ」には、ちゃんとした理由があります。今回は、体の中で何が起こっているのかを、生理学的な視点から解説していきます。
■ むくみとは?
むくみ(浮腫)とは、細胞と血管の間に余分な水分が溜まっている状態です。普段は静脈やリンパ管を通じて水分が回収されていますが、うまく循環できないと、皮膚の下に水分が溜まってしまいます。
■ 静脈とリンパ、それぞれの役割
- 静脈:血液を心臓に戻す管。重力の影響で、足から戻すのが特に大変。
- リンパ管:血管に入りきらなかった水分や老廃物を回収して、左鎖骨下で静脈と合流。
どちらも「戻す」ことがうまくできないと、体の末端に水分が滞りやすくなります。
■ なぜ「左鎖骨下」が大事なの?
実は、リンパ液の最終ゴール地点は左鎖骨下にある「左鎖骨下静脈」という場所。 ここが詰まったり圧迫されたりすると、リンパの流れは全身で滞ってしまいます。
特に注意したいのがこんな人:
- デスクワークで首や肩が固まりがち
- 猫背で胸郭がつぶれている
- 呼吸が浅く、胸が動かせていない
こうした状態では、左鎖骨下の動きも滞りやすくなります。
■ むくみやすい人の特徴
- 睡眠不足やストレス
- 長時間の座り仕事
- 塩分や加工食品の摂取が多い
- 女性(特に生理前後)
- 運動不足
これらはすべて、静脈やリンパの循環を悪くする要因です。
■ むくみを改善するセルフケア
1. 左鎖骨のまわりを緩める
- 肩を回す
- 鎖骨の下を優しくマッサージ
- 深く息を吸って、胸を広げる呼吸
2. ふくらはぎを動かす
- つま先立ちや足首の曲げ伸ばし
- 歩くことがいちばんのケア
3. 塩分だけでなく、タンパク質にも注意
- タンパク質不足でも、血管内に水分を保持できずむくみやすくなります。
■ 梅雨こそ「めぐり」を見直すチャンス
湿度が高いと体は重く感じがちですが、それは巡りが滞っているサインかもしれません。スタジオスミカでは、呼吸や体の使い方から「循環しやすい体」を整えるセッションを行っています。 表面的なアプローチだけでなく、体の内側の流れを見つめ直すこと。
これが、むくみを根本から整える近道になるかもしれません。
スタジオスミカは岐阜市・JR岐阜駅から徒歩圏内のピラティスとボディワークのスタジオです。
【姿勢の改善】と【体の不調改善】に特化した個人セッションを行っています。
ただ運動するのではなく、呼吸・姿勢・動き・体の状態を評価し、必要な調整を行いながら、丁寧に動いていくことで、根本から身体を整えていくことを目指しています。
岐阜市でピラティスを探している方、自分の身体と向き合う時間を大切にしたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
ボディワークの視点を取り入れた、やさしいピラティスの時間をご体験いただけます。