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「リンパを流す」って本当にできるの?

むくみと循環の正しい理解

「リンパの流れが悪いからむくんでるんですね」

「リンパを流してスッキリさせましょう!」

よく聞くフレーズですが、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。

私たちは本当に「リンパを流す」ことができているのでしょうか?


■ リンパの役割を、もう一度見直す

リンパ系は、毛細血管で吸収されなかった水分や老廃物を回収する経路です。
血液とは別ルートで、最終的には左鎖骨下の静脈に合流します。

つまりリンパの仕事はこうです:

- 血液に戻れなかった「余分なもの」を
- ゆっくり回収して
- 心臓に戻る静脈へ受け渡す

ポイントは、「ゆっくり」というところ。

リンパの流れは血流のように速くなく、とても緩やかに、淡々と回っています。


■ 「リンパを流す」という表現の誤解

よくある誤解:

- リンパはゴリゴリ押せば流れる
→ ❌ 実際には浅い場所にあるデリケートな組織。強く押すと逆効果になることも

- 一箇所だけ刺激すれば全体が良くなる
→ ❌ 流れはネットワーク。詰まりやすい場所(鎖骨下・鼠径部など)を整えることが大切

- セルフマッサージで一気に解決できる
→ ❌ 日々の姿勢や呼吸、筋肉の動きが流れの鍵


■ リンパを「流す」より「戻しやすくする」意識を

正しくは、

- 首肩の緊張を緩める
- 深く呼吸できる胸郭にする
- ふくらはぎをよく動かす
- 腸腰筋や鼠径部をつぶさない姿勢を取る

といった「全身の戻り道を整える」ことが重要です。


■ リンパが滞りやすい場所

1. 左鎖骨下(前回の記事参照)▶︎
2. 鼠径部(足のつけ根)
3. 膝裏・わきの下・首回り

ここが固まっていると、どんなに末端を流そうとしても、「出口”が詰まっている状態」と同じです。


■ スミカの視点|流すよりも「圧を減らす」

スタジオスミカのセッションでは、「何かを強く押す」「無理に流す」ことはしません。

- 呼吸を使って胸郭と鎖骨の動きを引き出す
- 姿勢のクセを整える
- 体の「水の通り道」を開く

そんなアプローチで、自然とめぐりやすい体へ導いています。


■ 次回予告|ふくらはぎは本当に「第二の心臓」?

むくみ対策に欠かせない筋ポンプの話を、次回は掘り下げてみましょう。

足のむくみと姿勢、意外と深い関係があるかもしれません。

🌿 本当にリンパを流すには、「整える」視点が欠かせません。 まずは自分の体の中にある「通り道」を感じてみてください。


スタジオスミカは岐阜市・JR岐阜駅から徒歩圏内のピラティスとボディワークのスタジオです。
姿勢の改善】と【体の不調改善】に特化した個人セッションを行っています。

ただ運動するのではなく、呼吸・姿勢・動き・体の状態を評価し、必要な調整を行いながら、丁寧に動いていくことで、根本から身体を整えていくことを目指しています。

岐阜市でピラティスを探している方、自分の身体と向き合う時間を大切にしたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
ボディワークの視点を取り入れた、やさしいピラティスの時間をご体験いただけます。


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