「ふくらはぎは第二の心臓」よく聞く言葉ですが、実際にどういう意味か知っていますか?
むくみやすい足のケアにとって、ふくらはぎの働きは確かに重要です。でも、それは「筋肉を鍛える」だけの話ではありません。今回は、ふくらはぎの役割と、その働きを邪魔している「姿勢」についてお伝えします。
■ 静脈の「戻り」に必要なポンプ機能
足の血液は、重力に逆らって心臓へ戻っていく必要があります。そこで活躍するのが、ふくらはぎの筋肉がつくる「筋ポンプ」作用。筋肉が収縮・弛緩を繰り返すことで、静脈が圧迫されて血液が押し上げられる。
これが「第二の心臓」と呼ばれる理由です。
■ 弁があるから戻れる、けれど…
静脈には「逆流を防ぐ弁」がついていますが、長時間同じ姿勢で動かない、筋肉が使われないとこの弁も働きづらくなります。
- 立ちっぱなし・座りっぱなし
- 歩く量が極端に少ない
- 膝を曲げたままの座位(圧迫)
こういった条件が続くと、筋ポンプが弱まり、血液と水分が滞りやすくなります。
■ 「筋トレすればいい」ではない理由
よく「ふくらはぎの筋トレでむくみを取ろう」と言われますが、むくみやすい人はすでに「張っている」ふくらはぎのケースも多いです。
- 足裏が固い
- 歩き方が偏っている
- 骨盤が後傾して脚の後ろばかり使っている
など、使いすぎて硬くなっている場合、ただの筋トレでは“さらにパンパン”になってしまうこともあります。
■ 姿勢と呼吸が、脚の巡りを助ける
大切なのは、「ふくらはぎだけ」で考えないこと。 実は、体の上部(特に胸郭や骨盤の位置)が下肢の循環に影響を与えています。
- 呼吸が浅い → 胸郭がつぶれて下肢の戻りも鈍る。
- 猫背・反り腰 → 骨盤の位置がズレて脚の使い方が偏る。
- 座り方が悪い → 足の付け根が圧迫される。
■ スミカの視点|足だけじゃなく「通り道」を整える
スタジオスミカの個人セッションでは、
- 骨盤や胸郭の位置からふくらはぎへの「力の流れ」を整える。
- 呼吸で重心が下がる体をつくる。
- 足裏・膝裏・ふくらはぎの柔らかさを引き出す。
というアプローチで、足のむくみを全身から捉えています。
■ 次回予告|呼吸が変わると、むくみも変わる?
ふくらはぎの働きをサポートする「体の内側のポンプ」とは?
次回は呼吸と循環、特に横隔膜と静脈還流の関係に注目してお伝えします。
🌿 足が重く感じるときは、ただ揉むのではなく、体全体の「通り道」を見直してみてくださいね。
スタジオスミカは岐阜市・JR岐阜駅から徒歩圏内のピラティスとボディワークのスタジオです。
【姿勢の改善】と【体の不調改善】に特化した個人セッションを行っています。
ただ運動するのではなく、呼吸・姿勢・動き・体の状態を評価し、必要な調整を行いながら、丁寧に動いていくことで、根本から身体を整えていくことを目指しています。
岐阜市でピラティスを探している方、自分の身体と向き合う時間を大切にしたい方は、ぜひ一度ご相談ください。
ボディワークの視点を取り入れた、やさしいピラティスの時間をご体験いただけます。