ピラティスは、ただ体を動かすだけの運動ではありません。
「自分の体を知り、整えていくための時間」です。
どんな人にピラティスがおすすめできるのでしょうか?
① 自分の体と丁寧に向き合いたい人
ピラティスは、正解を探すトレーニングではありません。「今の自分の体がどう動いているのか」を感じながら、呼吸とともに整えていく時間です。頑張りすぎてしまう人や、常に力が入ってしまう人ほど、ピラティスを通して「力を抜くこと」を学ぶことで、体も心も軽くなっていきます。
② 背骨の動きを良くしていきたい人
ピラティスは、背骨を動かすことに特化したメソッドです。背骨をしなやかに動かすことができる人もいれば、動かすのが苦手な人もいます。胸のあたり(胸椎)は動きやすいのに、腰のあたり(腰椎)は動きにくいと一部に動きづらさを感じる人もいます。
そのように一部の関節が動かないまま他の部位で代償してしまうと、結果的に痛みや不調が起こることがあります。
ピラティスでは、関節の動きを整えることで脊柱全体の動きを改善し、体の連動性を高めていくことを大切にしています。つまり、背骨を自由に、そして安全に動かせる体を目指していきます。
③ 姿勢や呼吸のクセを整えたい人
ピラティスの最大の特徴は、呼吸と姿勢を整えること。長年の姿勢や動きのクセや緊張して浅くなった呼吸を見直すことで、体の使い方そのものが変わっていきます。背骨の動きが良くなることで、呼吸もしやすくなります。呼吸の深まりは、姿勢の安定にもつながっていくのです。
④ 体の内側から整えたい人
ピラティスでは、目に見える筋肉を鍛えるのではなく、深層の筋肉(インナーマッスル) に意識を向けていきます。
その結果、体の軸が安定し、呼吸が深まり、自然な姿勢が身についていきます。
また呼吸を深くできることで、横隔膜が働き、内臓の動きを手助けしてくれます。
外側ではなく、内側から変わる。その変化を実感したい方にぴったりです。
⑤ 自分のペースで続けたい人
ピラティスは、追い込むものではありません。年齢や体力、ライフスタイルに合わせて、今の自分に合ったペースで進めていけるのが魅力です。
「がんばる」よりも「整える」。
「力を入れる」よりも「力を抜く」。
そうした考え方に共感できる方に、ピラティスはとても向いています。
ピラティスは“結果を求める”のではなく、
“過程を大切にする”エクササイズ。
その積み重ねが、呼吸・姿勢・関節・そして脊柱の調和につながっていきます。