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脂質を抜くと、ホルモンは低下する。体に必要な「油」の話

「脂質は太るから」と、油をできるだけ抜こうとする方がいます。

けれど、脂質を完全に抜いてしまうと、体の中ではホルモンがうまく働かなくなってしまいます。

ホルモンは、体を一定の状態に保つために欠かせない物質です。体温や代謝、気分の安定、生理周期や睡眠にも深く関わっています。実はその多くが「コレステロール」や「脂質」から作られています。

つまり、脂質を極端に減らしてしまうと、女性ホルモンやストレスを調整するホルモン、副腎皮質ホルモンなどの分泌が低下し、

・疲れやすい

・気分が落ち込みやすい

・月経が乱れる

・肌や髪が乾燥する

といった変化が起こりやすくなります。

もちろん、脂質の摂りすぎも良くありません。

大切なのは、「質」と「バランス」です。

揚げ物や加工油ではなく、オリーブオイル、えごま油、アマニ油、ナッツ、魚に含まれる良質な脂肪を少しずつ摂る。そうした日々の積み重ねが、ホルモンを安定させ、体を内側から整えてくれます。

体を整えるとは、食事や睡眠、呼吸など、さまざまな要素が穏やかに調和していること。

脂質もその一部であり、適切に摂ることで、体と心のバランスが保たれます。

「抜く」よりも「整える」。

それが、健やかに生きるための本当の選び方です。

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