朝起きてすぐにカーテンを開け、朝日を浴びる。
それだけで、体は自然に目覚め、内側から整いはじめます。
朝の光を浴びると、脳の中の「視交叉上核」という場所が刺激され、体内時計がリセットされます。
そこからセロトニンという神経伝達物質が分泌され、心が穏やかになり、同時に「これから活動する時間だ」という合図が全身に伝わります。
この流れがしっかりと働くことで、夜になると今度はメラトニンという睡眠ホルモンが分泌され、眠りが深くなります。
そして睡眠中に分泌される「成長ホルモン」も、よりスムーズに働くようになります。
成長ホルモンは、筋肉や骨の修復、代謝の促進、脂肪の分解などに関わる大切なホルモンです。
朝に光を浴びて体内時計を整えることは、結果的に夜のホルモン分泌を助け、筋肉の回復や成長をサポートしてくれます。
特別なことをしなくても、朝の数分の光で体は変わります。
窓際で深呼吸をする、散歩に出る、そんな小さな習慣でも十分です。
朝日を浴びることは、「整える」ということのひとつの形。
外からの光が、内側のリズムを整え、心と体を健やかに導いてくれます。



